機器の故障予知診断

お客さまが工場を稼働させているときの懸念は、機器の突発的な停止によって生産ができなくなってしまうことです。これに対して機器が摩耗などで故障してしまうのを予兆して計画的な保全を行うことで、ダウンタイムをゼロにするようにします。

例えば産業用ロボットであれば、ロボットの関節ごとに動きを増幅させる減速機が組み込まれていますが、これはギヤ機構なためすり減ってしまい、使用状況に応じて交換が必要になります。稼働データからこのギヤの摩耗状態を予測し、減速機ごとの故障時期を推測することで、事前の交換を行い生産計画に影響が出ないようにします。

またインバータでは、モータが駆動しているときの周波数・回転速度・消費電力・トルク値・温度・電圧など様々なデータを収集して、コンベヤであればベルト破断、ベアリングの劣化、ポンプであればエアかみ(空気混入)、コンプレッサであれば液パック、冷媒漏れといった機器の異常を検出して事前にメンテナンスすることができます。

サーボモータであれば、振動・外乱・位置決め・通信品質・温度といったセンシングデータをモニタリングすることで、装置の経年変化や使用環境の変化など、故障の予兆に関連するデータをリアルタイムに検出します。

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