地域との共生・共創

本社所在地である北九州市をはじめとして、当社が工場や事業拠点を有する地域を中心に、地域イベントへの積極的な参画やスポーツ振興、国内外のお客さまのご視察、産学官のコミュニケーションの場の提供など地域と共生・共創する社会貢献活動に取り組みます。

文化・スポーツ振興

北九州マラソンのボランティア

本社所在地である北九州市で開催される市民参加型の大規模なマラソン大会に、当社は第1回大会からメインスポンサーとして協賛しています。2024年2月に開催された同大会には、多くの安川グループの従業員とその家族がエイドステーションのボランティアに参加しました。走ってくるランナーに向け、笑顔と拍手でエールを送り、大会の盛り上がりに貢献することができました。

  • 北九州マラソンのボランティア

「ギラヴァンツ北九州」の支援

「ギラヴァンツ北九州」は北九州市をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブです。1947年創部の三菱化成黒崎サッカー部が前身となり、2010年に九州地区ではロアッソ熊本に次いで5番目、福岡県ではアビスパ福岡に次いで2番目のJリーグ加盟クラブとなりました。当社は、ギラヴァンツ北九州のオフィシャルスポンサーとしてチームを支援しています。

  • 「ギラヴァンツ北九州」の支援

棟方志功画伯と安川電機

棟方画伯と安川カレンダー

当社では昭和33年(1958年)から今日まで、棟方画伯の作品を題材にしたカレンダーを制作し、国内のお客さまにお届けし好評をいただいています。現在日本で作られている数多くのカレンダーのなかで、このような長期にわたって一人の画家の作品で統一しているものは他に例がありません。

西海道棟方版画
平戸呼子の柵

安川カレンダーは棟方画伯独自の作風による優れた作品での構成といった特色に加え、和紙への印刷による原画の美しさや持ち味の正確な再現性といった特色も持っています。また、この和紙に印刷した作品は台紙から剥がし、額装や表装することも可能ですので、一年が過ぎた後も楽しむことができます。

これまで数々の作品を安川カレンダーに使用してきましたが、その中でも特筆すべきものは、昭和46年の「西海道棟方板画」を皮切りとする、一連の「海道シリーズ」です。これは安川カレンダーのために棟方画伯と当社が一緒に企画・取材旅行をして制作されたオリジナル作品です。

制作にあたって特に大作を作ろうという気負いは、棟方画伯にはなかったそうです。夢中になって写生を楽しみ、景色を楽しみ、郷土の珍味を楽しむ。「とにかく取材旅行を楽しもう」、そのような想いがあったのでしょう。

当社と棟方志功画伯との出会い

棟方画伯の制作風景

棟方画伯との出会いは、昭和26年頃、当時の宣伝課長が棟方画伯の板画に大変興味を持ち、荻窪のアトリエを訪問したのが始まりです。その後当社の施設に飾る作品やPR誌のカットをお願いしながらお付き合いを重ねるにつれ、棟方画伯の優れた作品を題材にしたカレンダーの制作へと発展していきました。

ただ昭和26年当時、日本の画壇における版画の地位はさほど高いものとはいえず、棟方画伯も無名の作家に近かったようです。 ところが同年のスイス・ルガノ国際版画展にて「女人観世音」が日本人初の優秀賞を受賞し、昭和30年に「釈迦十大弟子」がサンパウロ国際美術展にて最高賞に選ばれるなど徐々に海外での評価が高まり、その後日本においても広く認められるようになりました。世界的な作家となられた後も、変わることなくお付き合いが続いたことは、当社の貴重な歴史・文化であり誉れであるといえます。

  • 女人観世音板画巻 仰向妃の柵
    スイス・ルガノ国際版画展にて優秀賞を受賞

  • 釈迦十大弟子(一部) 舎利弗の柵
    サンパウロ国際美術展にて最高賞を受賞

地域交流

工場・事業所見学や社会体験の受け入れ、地域イベントへの参加などを通じて地域の皆さまと交流し、より良い関係づくりに努めています。

ロボット村を活用した活動

2015年6月に100周年記念事業の一環として北九州市の本社事業所にロボット村がオープンして以来、その中核施設である「安川電機みらい館」への来館者数が2024年5月に19万人を突破しました。将来を担う子どもたちの育成への思い、そして創業時から支えていただいている地域の皆さまへの感謝を胸に、当社についての理解を深めていただけるよう、案内スタッフをはじめ、従業員一同、来館者の皆さまへ当社の魅力をお伝えしています。

今後も、地域イベントへの積極的な参画や国内外のお客さまのご視察、産学官のコミュニケーションの場の提供など、会社と地域社会をつなぐ窓口としてロボット村を積極的に活用し、地域と共生する安川グループの実現に努めてまいります。

スペースLABOでの展示

北九州市の科学館、スペースLABOに当社の展示コーナーが設置されています。ここでは当社のロボット3台が連携して小倉城や若戸大橋、JR門司港駅などの北九州市内の名所やみらい館を積木ブロックで組立て、街づくりを行うパフォーマンスを行っています。

旧安川邸の一般公開

当社の創業発起人である安川敬一郎氏の旧邸宅が、2022年4月1日より一般公開されました。2016年から当社が市と共同で「旧安川邸利活用事業」を実施し、2018年には北九州市有形文化財に指定され、現在は市内外の観光客が訪れる観光資源として活用しています。詳細は旧安川邸ホームページをご覧ください。

グローバル拠点の社会貢献活動

米国

IMPACT Corporate Giving Program

米国安川は、IMPACT Corporate Giving Program(以下、IMPACT)を設立し、会社主催のプログラムや取り組みを通じて寄付やボランティア活動の支援をしています。
地元の里親制度で、クリスマスにプレゼントがない子供向けのおもちゃを集めるなど、様々な活動を通じ地域の支援を行っています。

中国

成都ロボットイノベーションセンタへのデモ機貸与

安川電機(中国)は中国西部地区における産業集積力、応用革新力、人材を集める力を活用し、四川省内の大学、業界協会、SIerの方々との協力を展開するため、成都ロボットイノベーションセンタ内にi3-Mechatronicsセンタを設立し、各種デモ機の貸与を行っています。

韓国

地域文化財の清掃活動ボランティア

韓国安川電機では日韓交流事業への後援や地域児童、学生の経済的支援のほか、地域へのボランティア活動を行っています。2023年には全社員が、デジョン地域にある有形文化財で、掃除、雑草取りなどの清掃活動を行いました。

インド

インド安川では、女性と子供の教育へのサポートに重点を置き、さまざまな社会貢献活動を実施しています。
2023年は学校への飲料水施設や太陽光発電システムの設置などの学校インフラへの寄付、サイエンスラボへロボットやドライブ製品の寄贈、地方のバス設備の建設などを行いました。

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