工場内にある、産業用ロボット、半導体製造装置、CNC工作機械、金属加工機といった機器や装置は、それぞれPLC(Programmable logic controller)と呼ばれる”頭脳”となるコントローラが統合的に動作指示を出して、それに合わせて生産が行われていきます。各装置のデータには、ワークIDや、タイムスタンプなどの情報が付与されます。ただこの生産方法だと、機器に問題があった場合に、上位から機器へ指示があり、上位はそれに対する(作業完了等の)結果を受け取るだけなのでなぜ止まったのかなど原因を究明するのが難しいのが現状です。
当社が新たに開発しているYRMコントローラは、各機器や装置のモータの動きから稼働データと結果を併せて吸い上げるため、いつ、どの装置で、どのように加工したか把握でき製品が出来上がるまでのトレーサビリティーが向上します。また、機器・装置をつないだときに品質データなど同じ時間軸のリアルタイムデータを取得することができるので、機器の故障時などの場合、どの機器と機器の間で問題があったか原因究明で正確に把握することができます。