サーボモータは世界の製造業自動化を支えている

みなさんが普段使用しているスマートフォンやタブレット、パソコン、家電の中身を開けてみると電子部品や半導体チップ、バッテリー、カメラなど数百を超す様々な部品を組立ててできていますね。これらを製造するときに、企業は生産効率を高めながら高い品質を維持するために産業用ロボットや工作機械を導入して自動化をしようとします。そういった機械や産業用ロボットが上下左右に超高速で超精密な動きをすることができるのは、多くの場合はサーボモータが使用されているからです。

サーボモータ

サーボモータは普段の生活では目にすることはないですが、コンマ何ミリの指示した位置に「キュッと止めるのが得意なモータ」で、工場自動化の動力としてなくてはならない重要な部品です。その位置決め精度は例えてみると、モータの軸を山手線の一周としたときに、電車が2cm移動した誤差を感知して制御できるほどです。

当社は1958年に世界で初めて原型となるミナーシャモータを発明して以来、ACサーボモータの累計出荷台数は2000万台超となりグローバルシェアNo.1でファクトリーオートメーション業界をリードしています。それではサーボモータがどのような産業に貢献しているのかご紹介します。

様々な形状があるサーボモータ

回転系サーボモータの仕組み

回転形サーボモータ

基本となる回転型モータは、大きく回転するロータ部とその回転する部分を支えるステータ部で構成されています。

回転系ACサーボモータの仕組み

ダイレクトドライブ

回転系サーボモータと同じく回転運動するモータで、制御対象をダイレクトに駆動するため機構部品のガタやロスがなく高精度な制御を可能にします。

ダイレクトドライブモータ

リニアモータ/リニアスライダ

制御対象を直線的な動きで直接駆動し、高速の横移動を可能にします。

サーボモータを支える製品

エンコーダ

超高速・超精密な性能を支える位置決めセンサ-「エンコーダ」

モータの回転速度や回転角度の制御ではエンコーダが、360度の6700万分の1にあたる微小な角度情報を検出します。

サーボアンプ

モータの信号を増幅させるサーボアンプ

サーボアンプが上位からの位置/速度/トルク指令に対して指令に合ったモータの動きになるように出力を変換します。

モーション制御の頭脳「マシンコントローラ」

モーション制御の頭脳「マシンコントローラ」

マシンコントローラはサーボやインバータを用いて複雑な動きを高速に行う各種装置を高速・高精度に制御します。