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ロボット事業の抜本的生産革新と新規市場の開拓について

お知らせ2012年1月27日

 株式会社安川電機(取締役社長 津田 純嗣)では、ロボット事業における抜本的な生産性向上、競争力強化のため、本社事業所(北九州市八幡西区)内のロボット生産設備を再編、増強することといたしましたので、お知らせいたします。

1.抜本的に生産性を向上した生産体制の構築について

(1)受注増への対応力強化
 当社は、アーク溶接、スポット溶接、塗装、ハンドリング等の幅広い用途のロボットでグローバルに事業を展開しており、今後も受注が増加することを見込んでおります。
 また、既存用途に加え、新たな市場分野として成長が見込まれる、食品製造業や、医療(バイオ
メディカル)分野等へも積極的に新機種を投入することで、市場の確立と拡大を図ってまいります。
 このため、今後見込まれる受注増に向け、生産能力の一層の拡充を目指し、国内の生産体制を一新いたします。

 

(2)世界一の生産性と品質の実現に向けて
 従来の半導体市場向けロボットやFPDパネル市場向けのクリーンロボットに加え、今後の市場が拡大するバイオメディカル向けロボット等、クリーンな生産環境を要求されるロボットの需要増へ対応するため、最新鋭のロボット工場および信頼性センタを建設し、生産工程全般の最適化や品質向上を実現します。また、自動化、IT化を強化することで、現行比30%の生産性向上を図ります。

 

(3)国内生産拠点の拡充とグローバル生産体制の確立
 今回の新工場の建設によって、国内におけるロボットの生産拠点である、本社事業所(北九州市八幡西区)は、ロボットの用途に応じた主力3工場体制となり、相乗効果を図りつつ、事業所全体として今後の需要増および市場の変化に対応できる最適生産を進めます。
 あわせて、マザー工場としての製品・技術の研究・開発体制の強化を図ります。
 また、中国およびアジア新興国対応につきましては、中国(江蘇省常州市)における新工場建設を進めており、国内および中国を生産拠点としたグローバル展開を強化してまいります。

 

※産業用ロボットの中国生産に関しては、2011年12月21日発表のリリースをご参照ください。

2.新生産体制の概要

(1)所在地
 北九州市八幡西区黒崎城石2番1号

 

(2)各工場の概要
 ・第1工場(現モートマンセンタ)
  一般産業向け小形ロボットの生産
 ・第2工場(新設)
  クリーン環境での生産(半導体・FPDパネル市場向け、食品製造業、医療(バイオメディカル)
  向け等)
 ・第3工場(現モートマンステーション)
  一般産業向け中・大形ロボットの生産
 ・ロボット信頼性センタ(拡張)

 

(3)新工場(第2工場)
 3階建て 延床面積 約17,000平方メートル
 2013年夏稼動予定

 

(4)月産生産能力(2015年度)
 国内工場 3,000台/月
 中国工場 1,000台/月

3.本社事業所の再編について

 2015年に当社は創立100周年を迎えます。
 上記の生産設備の再編、強化に加え、創立の地である本社事業所内施設の再編を100周年事業の一環として行います。
 本社の所在する福岡県および北九州市は、成長するアジア新興国地域に近く、近隣諸国の玄関口として文化・経済面で交流を深めてまいりました。この地の利を活かしつつ、今後ともグローバルに事業を展開してまいります。

 

(1)事業所再編のコンセプト
 ロボット事業の拠点事業所として、事業所全体を「ロボット村」と位置づけ、お客様のみならず、広く市民の皆さまや学校・研究機関に対して、ロボットに関する技術や情報をご提供してまいります。
 また、事業所敷地に緑地帯等の開放部分を設定するなど、より社外のみなさまに親しんでいただける事業所を目指します。
 また、事業所内施設の再編においては、新エネルギー・創エネルギーなど当社の新規事業への取り組みを活用したリニューアル計画といたします。

 

(2)スケジュール
 2014年中までに建設完了予定。正式オープンは2015年を予定。

4.総投資額(予定)

 上記の工場建設および事業所内再編投資として総額約100億円。

 

【お問い合わせ先】
株式会社 安川電機
東京管理部 広報・IRグループ長
 林田 歩
TEL(03)5402-4564
FAX(03)5402-4580

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