新製品2011年3月31日
株式会社安川電機(取締役社長 津田 純嗣)は、携帯電話・PCや家電などの小さな製品・部品の塗装向けに、塗装用途最適化ロボット「MOTOMAN-EPX1250」を開発し、2011年4月1日より発売します。
MOTOMAN-EPX1250
当社の産業用ロボットは、使用される用途ごとに開発を行い、用途最適化ロボットとして、顧客の専門的かつ高度な要求に応え好評を得ております。塗装用途においても、自動車のボディ塗装において多くの納入実績があり、塗装ロボット国内トップシェア(当社調べ)を獲得しております。
このたび、海外でも高い信頼を得ている日本製家電製品などの塗装をターゲットにした新たな塗装ロボットをラインアップに加えました。
自動車ボディ塗装で養ったノウハウをベースに、小さな製品・部品の塗装用途への積極的な進出を行い、更なる受注拡大を目指します。
(1)小形軽量・多彩な設置方法に対応
アルミ等の軽量素材を多用することでロボット本体重量を110kgに軽量化し、ロボットを壁掛け・天吊り設置する場合に必要な設置面の強度確保を容易にしました。これにより、塗装ブース内の最適位置にロボットを設置でき、塗装ブースの小型化や、これに伴う塗装ブースの空調設備の簡略化など、設備投資を抑えることが可能です。
(2)稼動範囲拡大・広い塗装領域を確保
ロボットを構成する各アーム長や動作角度を最適化することで、コンパクトボディでありながら、ロボットアームの最大到達距離1250mmを確保し、W800mm×D800mm×H200mmのワークを塗装可能としました。一度に多くの小さなワークを塗装することも可能で、生産性アップに貢献します。
(3)可搬質量アップ・高性能塗装ガンが搭載可能
可搬質量5kgを実現し、エアスプレーガンや静電ガンに加え、高性能塗装ガンであるベルガン*1の装着が可能となりました。ベルガンの使用により塗装面の高品質化や塗料使用量低減が期待できます。
・携帯電話、PCなどの家電製品・部品の塗装
・自動車のダッシュボード、ランプのリフレクタなどの下処理塗装
(1)販売開始 2011年4月1日
(2)販売計画 300台/年
(3)販売価格 オープン価格
【用語解説】
*1:ベルガン
ガンの先端部に高速回転する塗料の霧化機構を持ち、霧化粒子の均一化性能が高く、塗膜の均一化が容易で、重ね塗りを減らすことが可能だが、高速回転機構によりガン自体の質量は大きくなる。
添付資料 : 「MOTOMAN-EPX1250」チラシ
[お問い合わせ先]
株式会社安川電機
ロボット事業部 事業企画部
安高(アタカ)博之
Tel(093)645-7703
Fax(093)631-8140