技術2006年12月6日
株式会社安川電機(取締役社長 利島康司)は、浜松ホトニクス株式会社(代表取締役会長兼社長 晝馬輝夫)と共同で、複雑な形状や重なり合った対象物の位置や姿勢を計測・認識することが可能な三次元形状計測ユニットを開発いたしました。 |
三次元形状計測ユニットの外観 |
1. 主な特長 |
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(1) |
レーザスリット光を用いたレーザ照射部、その反射光を読み取る画像処理部、三角測量の原理により三次元形状を計測し、対象物の種類や位置、姿勢を認識する計測・認識処理部がひとつのユニットの中に収められており、計測と認識を同時におこなうことができます。 |
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(2) | 三次元形状の計測により、バラ積みのワークや傾いたワークも精度良く(±1.0mm)認識することができます。 | |
(3) | 高速画像処理チップの採用により、計測を4msec周期、三次元形状認識を1sec周期で高速処理が可能です。 | |
(4) | ユニットはコンパクトなサイズ(幅190 mm×奥行き120 mm×高さ83 mm)でかつ軽量(約1.4 kg)を実現し、接続ケーブルは電源線と信号線のみと省配線を実現しましたので、ロボットアーム等に容易に搭載することができます。 | |
(5) | 上位制御装置との接続インタフェースにはEthernet注1を、プロトコルとしてCORBA注2
インタフェースを準備していますので、上位制御装置にて用途に応じたアプリケーション・ソフトウェアを開発することができます。 注1 Ethernetは米国Xerox Corp.の登録商標です。 |
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2. 構成例 |
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ロボットアームに三次元形状計測ユニットを取り付けた場合の構成は、以下のようになります | ||
全体構成
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3. 仕様 |
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4. おもな用途 |
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5. 今後の計画 |
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今後は自社内でのフィールドテストを通して用途に適した認識機能の充実を図り、平成19年度に製品化を計画いたします。尚、今後も浜松ホトニクス株式会社と協力して製品展開を進める予定です。 |
[お問い合わせ先] |
株式会社 安川電機 |
技術開発本部 開発研究所 |
担当係長 白石 一成 |
Tel. (093)571-6024 |
Fax. (093)571-6028 |
E-mail. kaikenrq@yaskawa.co.jp |