新製品2018年8月30日
株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市 代表取締役社長:小笠原 浩)は、長期経営計画「2025年ビジョン」に掲げる「新たな産業自動化革命の実現」に向け、新たなソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を提唱し、デジタルデータソリューションの提供を進めています。このたび、世界トップクラスのサーボドライブとロボットの制御技術を結集し、マシンコントローラから産業用ロボットの制御が可能なハード面でのソリューションとなる“ロボットモジュールRM100”の販売を8月31日(金)より開始いたします。
好評をいただいているマシンコントローラ“MP3000シリーズ”の“MP3300”本体にボード形のロボットモジュールRM100を装着して統合することで、多関節の産業用ロボットを組み込んだ様々な産業機械(装置)全体を一括で制御できる新たなソリューションを提供いたします。
ロボットモジュールRM100
マシンコントローラを使用する様々な産業機械(装置)において、多関節の産業用ロボットを、その一部として構成することができるようになり、お客様の生産設備に最適かつ高効率な自動化ライン等を構築できます。
(1) 生産性向上
マシンコントローラで制御していた産業機械(装置)と、ロボットコントローラで制御していたロボットの同期制御が可能となることで、I/Oレベルで実施していた相互監視が不要となります。これにより、生産工程の統合や生産速度の変更が容易となり、生産量の変動や多品種に対応できるフレキシブルな装置構築が可能となります。
(2) 制御性能向上
マシンコントローラMP3300とRM100間は高速なシステムバスで接続されるため、MP3300の制御周期で同期ができます。産業機械(装置)とロボットが高精度に連携した動作となることでタクトタイムを短縮できます。
(3) ユーザー開発のロボットの制御
機構パラメータの設定や、チューニングを行うコンフィグレーションツールRM-Configを新たに開発しました。これを活用することにより、当社製ロボットだけでなく、ユーザーが開発したロボットも制御することが可能です。*
* 提供開始時点では6軸垂直多関節ロボットのみをサポートします。
(4) 保全性向上
産業機械(装置)とロボットを一括して制御することで、各種機器のデータを一元管理することが可能となります。これにより、システム全体の見える化を実現し、トラブルシュートや予防保全、稼働状況の把握がより容易となり、保全性向上に貢献します。
仕様
項目 | 仕様 | ||
---|---|---|---|
形式(略称) | JAPMC-RM3301-E (RM100) | ||
Ethernet | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×1ポート | ||
MECHATROLINK-III | 1回線×2ポート | ||
マスタ機能 | 伝送速度 | 100Mbps | |
伝送周期 | 0.5ms | ||
接続局数 | 10局(16軸) | ||
メッセージ中継機能 | 非対応 | ||
C2メッセージ | 非対応 | ||
リトライ機能 | 対応 | ||
USB | ・USB2.0TYPE-Aホスト×1ポート ・対応デバイス:USBストレージ |
※Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の商標です。
・加工装置
・包装機
・その他一般産業用機械
販売開始日:2018年8月31日(金)
価格:オープン価格
【お問い合わせ先】
株式会社 安川電機
モーションコントロール事業部 応用技術部 プロダクトマネジメント課 高野 透
TEL: 04-2962-5470 FAX: 04-2966-0746