新製品2016年9月5日
株式会社安川電機(代表取締役社長 小笠原 浩)は、ACサーボドライブΣ-7(シグマ・セブン)シリーズを2013年11月に製品化し、その後、用途最適機能を内蔵したΣ-7シリーズFT仕様を2015年6月から順次製品化してまいりました。このたび、移載・アライメント用途に最適な機能を追加したFT62仕様を新たにラインアップし、販売開始いたします。
Σ-7シリーズ FT62仕様
Σ–7シリーズ FT62仕様は、移載・アライメント用途向けに以下2機能に対応しています。
(1)定点出力機能(カメラシャッタートリガ、タイミング同期用)
機械の可動部が基準位置を通過するときに、サーボパックから信号を出力する機能です。画像処理が必要なシステムにおいて、カメラのシャッタートリガとして使用します。また、加工開始や搬送開始など、タイミング同期のための信号として使用することもできます。
Σ–7シリーズ FT62仕様は、高速なラインドライバによる定点出力32点(出力端子数2)、フォトカプラによる定点出力32点(出力端子数3)を、個別に設定することができます。ラインドライバによる定点出力においてばらつき5μs*以下を実現しており、高精度なタイミングを必要とする装置にも適用いただけます。
各定点出力信号においては、出力位置、出力時間もしくは出力距離を設定することができます。また、これらの設定をサーボパック内部のメモリに保存することもできます。
これまで上位装置で行っていたアプリケーションをサーボドライブで実行できるようになったことで、システム簡略化によるコスト削減、精度の向上、セットアップ時間の削減に貢献します。
*:一定速(50min-1以上)で回転しているときの値です。
(2)回転座標系機能(回転テーブル制御用)
回転座標系機能を使用すると、システムに合った座標系でサーボパックを制御、監視することができます。また、移動方法を次の4つから任意に選択することができます。(メカトロリンクでの特性上、すべて絶対位置での指令となります。)
さらに、定点出力機能との組み合わせにより、回転テーブルの所定の角度にて1回転毎に信号を出力するといった用途にも応用できます。
サーボ機構の通過位置に連動した出力処理を必要とする装置全般
・ダイサー(シャッタートリガ)
・マウンタ(シャッタートリガ)
・レーザー加工機(タイミング同期)
・ディスペンサ(タイミング同期)
・回転テーブルによる搬送、検査など(タイミング同期、回転座標)
・納入開始 2016年9月
・販売価格 オープン価格
【お問い合わせ先】
株式会社 安川電機
モーションコントロール事業部
営業部 販売推進課 安井 弘之
TEL: 04-2962-5470
FAX: 04-2966-0746