新製品2021年5月17日
株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市 代表取締役社長:小笠原 浩)は、半導体製造や電子部品組立てなどの製造工程における、お客さまからの更なる生産性向上と生産コスト低減に向けた装置の高速化や高機能化のニーズにお応えするため、マシンコントローラMP3200シリーズ用CPUユニットの最上位機種となる「CPU-203」を販売開始しましたのでお知らせします。
マシンコントローラMP3200用CPUユニット「CPU-203」
これまでお客さまからの産業用機器の高速化の要望に対しては、サーボドライブ装置の高速・多軸同時制御を得意とするマシンコントローラMP3200シリーズ用CPUユニットとして2011年10月に「CPU-201」そして、2013年8月には「CPU-202」を市場投入してきました。
近年は更なる高速制御性能に加え、より多くの制御軸数や周辺機器を含めた高速データ通信への要望があることから、プログラム実行性能向上をはじめとして、ギガビットEthernetの複数ポートを標準装備といった性能面を強化することで、装置構成に最適な高速化を実現しました。最上位機種となる「CPU-203」の製品化により、当社のサーボドライブ製品の性能を最大化させ、お客さまの装置性能を大きく向上させることが可能です。
(1)ラダープログラム性能向上
マルチコアの高速プロセッサを採用し、各コアによる処理の最適化を図りました。これによりラダープログラム※1の実行処理性能が向上しました。
※1 PLCを制御するプログラミング言語
(2)モーション処理の性能向上
4つのMECHATROLINK-Ⅲ通信プロセッサを搭載し、MECHATROLINK-Ⅲの通信処理を並列実行できます。これにより多軸接続時のオーバーヘッドを低減し、モーション処理性能が大幅に向上しました。
(3)ギガビットEthernetを2ポート標準装備
2 ポートを、それぞれ情報系データ処理(汎用Ethernet)と制御系データ処理(EtherNet/IP)を選択可能とし、並列化することで高速通信を実現します。
MP3200用CPUユニット「CPU-203」は高速・高応答性を追求する以下の市場の用途に最適です。
(1)半導体製造装置 : モールド装置、ダイボンダ
(2)液晶製造装置 : スクライバ、シールディスペンサ
(3)電子部品組立装置: チップマウンタ、はんだ印刷機
(4)金属加工機械 : サーボプレス、巻線機、ばね製造装置
(5)産業用ロボット : パラレルリンク、水平多関節、垂直多関節
(1)販売開始日 2021年 5月17日(月)
(2)販売価格 オープン価格
【お問い合わせ先】
株式会社 安川電機
営業本部 事業企画部 販売企画課
瀬上 博隆
TEL:03-5402-4665