新製品2021年3月9日
株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市 代表取締役社長:小笠原 浩)は、好評を頂いているACサーボドライブ Σ-7(シグマ・セブン)シリーズの後継機種として、Σ-X(シグマ・テン)シリーズを製品化し販売開始をしましたのでお知らせします。
ACサーボドライブ∑-Ⅹシリーズ
当社は1992年に業界に先駆けてオールデジタルサーボ「ACサーボドライブ“Σシリーズ”」を製品化し、高性能、高機能、小型化によって、多くのお客さまからご好評を頂いております。
Σシリーズは、1997年に“Σ-IIシリーズ”、2002年に“Σ-IIIシリーズ”、2007年に“Σ-Vシリーズ”、そして2013年に“Σ-7シリーズ”とお客さまのニーズの変化に合わせて進化をしてきました。
この度、Σ-7シリーズの後継機種として、更なる高機能と高性能化に加えて、センシングデータ活用の機能を付加した“Σ-Xシリーズ”を製品化しました。お客さまと共に付加価値の創造を行い、また当社のコア技術であるモーション制御を基軸に「顧客への高付加価値の提供(モーション+α)」と「i³-Mechatronicsコンセプトの具体化/ビジネスモデルの確立」を実現することを目的としています。
Σ-Xシリーズは「業界最高のモーション性能」と「サーボから始めるデジタルデータソリューション」を特長としています。
■業界最高のモーション性能
・サーボドライブの重要な評価指標である速度応答周波数は3.5kHz(世界最高レベル)を達成し、指令に対する追従性が上がり、装置が安定的に稼働し生産性が向上します。サーボモータの最高回転速度が7000min-1となり装置の駆動速度が向上し、タクトタイムの短縮、生産性が向上します。分解能が従来の24bit(1600万パルス/回転)から業界最高レベルとなる26bit(6700万パルス/回転)となるエンコーダを搭載し、停止精度が向上し更に滑らかな動きを実現します。
・装置性能を最大限(高速・高精度)に引き出すために必要なサーボ調整機能を進化させることで、いままで調整が難しかった機構も含めて、簡単に最適で安定的なサーボ調整を短時間で行うことが可能となりました。
■サーボから始めるデジタルデータソリューション
・装置の予防保全や生産品質向上のためには装置から様々なデータを取ることが重要となり、Σ-7から強化されたデータ検出機能によりサーボがセンサーとなります。
・センサーネットワークのΣ-LINK IIにより、エンコーダ信号線に各種センサーやI/O機器などの機械側に設置される機器を接続可能となりました。省配線とエンコーダに同期した高速なセンサーデータを活用することにより更なるシステムの高機能・高性能化を実現します。
・装置の異常を事前に感知するためにΣ-Xでは様々なセンシング機能、環境・寿命モニタを充実しました。Σ-Xでは異常検知機能により、装置の変化で異常を検知することができます。
2021年3月サーボモータ3モデル、サーボパック2モデルを受注開始以降、随時ラインアップを拡充していきます。(22年3月までに~15kWをラインアップ予定)
モデル | 仕様 | |
---|---|---|
サーボモータ |
SGMXJモデル (中慣性・高速) |
容量:50~750W |
SGMXGモデル (中慣性・大トルク) |
容量:850W~1.8kW |
|
SGMXAモデル (低慣性・高速) |
容量:50W~1kW | |
サーボパック |
Σ-XSモデル (単軸) |
指令I/F:アナログ電圧/パルス列指令型 |
指令I/F:MECHATROLINK-4/III通信指令型 電圧:AC200V 容量:50W~3kW |
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Σ-XWモデル (2軸一体) |
指令I/F:MECHATROLINK-4/III通信指令型 電圧:AC200V 容量:200W~1kW |
[装置]
・半導体・液晶製造装置
・電子部品実装機
・工作機械
・金属加工機
・包装機
・産業用ロボット
・その他一般産業用機械
(1)販売開始日 2021年3月9日(火)
(2)販売価格 オープン価格
【お問い合わせ先】
株式会社 安川電機
営業本部 事業企画部 販売企画課
瀬上 博隆
TEL:03-5402-4665