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新マシンコントローラ「MPX1000シリーズ」のラインアップとして
ジェイテクト製PLC TOYOPUC-Nano 10GXにバス接続*できる
「MPX1012J」を販売開始
 ― ジェイテクト製PLCと安川電機製マシンコントローラの融合を実現 ―

新製品2024年7月25日

 株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市 代表取締役社長:小川 昌寛)は、長期経営計画「2025年ビジョン」に掲げている「新たな産業自動化革命の実現」に向け、これまでの自動化ソリューションにデジタルデータのマネージメントを加えたソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を2017年に提唱し、そのコンセプトの実現に向けた製品の開発を強化しています。このたび、2024年1月より展開している新マシンコントローラ「MPX1000シリーズ」のラインアップとして、自動車関連製造装置で多数使用されている株式会社ジェイテクト製PLC TOYOPUC-Nano 10GXにバス接続できるマシンコントローラ「MPX1012J」を2024年7月25日より販売開始しました。

※バス接続:TOYOPUC-Nano 10GXのベースモジュールに直接装着することを示しています。

 

  • 「MPX1012J」 (マシンコントローラMPX1000シリーズ)

    「MPX1012J」 (マシンコントローラMPX1000シリーズ)

1.製品化のねらい

 これまで、当社ではジェイテクト製PLCとマシンコントローラMP3000シリーズの組合せで、多くの自動車関連製造装置に採用いただいてきました。近年は装置の高性能化・機構の複雑化に伴い、マシンコントローラに対しても従来以上の機能・性能が求められています。
 このたび後継機種「MPX1000シリーズ」のラインアップとして製品化した「MPX1012J」は、MPX1310で実現したモーション処理性能の大幅な向上、ならびに制御可能軸数の増加といった機能・性能面の進化は引き継ぎながら、TOYOPUC-Nano 10GXとの親和性を高めることで、PLCを含んだシステムとしての性能を大幅に向上しています。
 これにより、当社のサーボドライブ製品の性能と合わせ、お客さまの装置性能と付加価値を大きく向上させることが可能です。

2.主な特長

・TOYOPUC-Nano 10GXとの親和性向上

MPX1012JはTOYOPUC-Nano 10GXの特殊モジュールとして動作します。CPUモジュールとのバス接続により、アプリケーションプログラムを組むことなく、CPUモジュールとデータ交換を行います。これにより、CPUモジュール側アプリケーションとのシームレスな連携が実現できます。

・モーション処理の性能向上

処理性能を大幅に向上し、MP3300 CPU-301比で約8倍を実現するほか、高速モーションネットワークMECHATROLINK-4で接続した最大64軸のサーボドライブの同期制御が可能です。また、マルチスキャンの採用により「高速な制御軸」と「低速な制御軸」を同期したまま分散することが可能となるなど、更なる装置性能の向上に貢献します。

・MP2000/MP3000シリーズとユーザーアプリケーション互換

MP2000/MP3000シリーズのユーザーアプリケーションはMPX1012Jでも使用可能です。また、MECHATROLINK通信はMECHATROLINK-Ⅲへ切り替えることも可能で、MP3000シリーズからの置換えも容易です。

・SLIO I/Oシリーズ対応

種類が豊富なSLIO I/Oを、MECHATROLINK-4など各種ネットワークに対応した連結器のバスカプラを使うことでリモートI/Oとして分散配置することが可能です。

・装置制御に最適な通信に対応

Ethernetを2 ポート有し、汎用Ethernet通信、EtherNet/IP通信として使用可能です。各種通信プロトコルにメッセージ通信が対応しており、ユーザーアプリケーション不要で簡単に利用できます。

3.製品仕様

項目 MPX1000シリーズ
MPX1012J
形式 JEYRM-MPX01210J
略称 MPX1012J
アプリコア数/処理性能
(CPU-301比)
2/8倍
最大制御軸数 64軸(M-4)/62軸(M-Ⅲ)
最大スキャン数 3
高速スキャン 125μs, 250μs, 375μs, 500μs~32ms
(250μs単位)
低速スキャン 0.5ms~300ms(250μs単位)
ユーザーメモリ容量 31MB
通信 I/F Ethernetポート×1
(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)
EtherNet/IPポート×1
(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)
MECHATROLINK 
I/F
MECHATROLINK-4/Ⅲ
×1回線

ポート数

2ポート(RJ-45タイプ)

伝送周期

62.5μs~ ポートごとに設定可
外部メモリ SDカードスロット×1
(SD, SDHC)
外形寸法 [mm] 55(W)×121(H)×107.5(D)
(突起部, ファンユニットを除く)
質量 [g] 約 500
冷却方式 強制空冷
(MPX1012Jの上部にファンユニット取付け必須)
エンジニアリングツール MPE720 Ver.7.86以降

4.主な用途

MPX1012Jは高速・高応答・制御同期を追求する装置や制御軸数の多い装置に最適です。

1)金属加工機械 : サーボプレス、巻線機、ばね製造装置、ホーニング装置
2)二次電池製造装置 : ロールプレス、セパレータ製造、電極層製造
3)産業用ロボット : パラレルリンク、水平多関節、垂直多関節
4)半導体製造装置 : モールド装置、ダイボンダ
5)液晶製造装置 : スクライバ、シールディスペンサ
6)電子部品組立装置 : チップマウンタ、はんだ印刷機

.販売計画

(1)販売開始日: 2024年7月25日(木)

(2)販売価格: オープン価格

 

商標について

Ethernetは、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の商標です。
EtherNet/IPは、ODVA,Inc.の商標です。
MECHATROLINKは、MECHATROLINK協会の商標です。
TOYOPUCは、株式会社ジェイテクトの商標です。
その他、本文中の会社名、製品名は、各社の商標です。

 

 【お問い合わせ先】

株式会社 安川電機

営業本部 CRM戦略推進室 業務プロセス改革課

北條 玄静

TEL: 03-5402-4507

 

 

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