新製品2015年6月8日
株式会社安川電機(代表取締役会長兼社長 津田 純嗣)は、2013年11月に製品化したACサーボドライブΣ-7(シグマ・セブン)シリーズに、用途最適機能を内蔵したΣ-7シリーズFT仕様を新たにラインアップし、各用途に最適な製品を順次発売してまいります。その第一弾として、軌跡描線用途機能を付加したΣ-7シリーズFT19仕様を2015年6月22日より販売開始します。
Σ-7シリーズFT仕様
当社は2013年11月にACサーボドライブΣ-7シリーズを製品化し、「7つを極める心揺さぶるソリューション」で多くのお客様からご好評をいただいています。
このたび、お客様の多様化する装置ニーズに応えるため、長年のACサーボドライブ開発で蓄積したノウハウを活かし、装置の用途別に最適な機能を搭載したΣ-7シリーズFT仕様を新たにラインアップし、その第一弾として高い位置精度や指令追従性が求められる用途に最適な、軌跡描線用途機能を付加したFT19仕様をリリースします。今後も各用途に最適な製品を順次追加し、より多くの装置の性能向上に貢献してまいります。
Σ-7シリーズFT19仕様は、軌跡描線用途向けに「偏差レス制御」に対応したオプション製品です。偏差レス制御は、位置制御モードで使用する機能であり、指令に対してより高い追従性が求められる用途で効果を発揮します。通常の位置制御では、位置指令に対してモータ動作に遅れが発生するため、動作遅れに応じた位置偏差が発生します。一方、偏差レス制御では、一定速度の動作中は位置指令に対してほぼ遅れなく動作します。
偏差レス制御は、これまでΣ–ⅡPLUSシリーズ、Σ–Ⅲシリーズ、およびΣ–Ⅴ-EXシリーズEX002形で対応してまいりました。Σ-7シリーズFT19仕様においては、従来製品との機能互換である「偏差レス制御1」に加え、新アルゴリズム採用により進化した「偏差レス制御2」を選択できるようにしました。「偏差レス制御2」では、従来製品と比べて最大偏差量のさらなる低減と調整時間の短縮を実現しています。偏差レス制御用のワンパラメータチューニングをご使用いただくことで、従来に比べてより簡単に、より短時間でゲイン調整が可能となっており、求められる性能を容易に得ることができます。
台形指令に対する位置偏差の比較
正弦波指令(20Hz)に対するフィードバック速度の比較
・特に高い位置精度が求められる装置全般
(例)レーザー加工機
ディスペンサ
・ 高い指令追従性が求められる用途
(例)振動試験装置
(1)販売開始日 2015年6月22日
(2)販売価格 オープン価格
【お問い合わせ先】
株式会社 安川電機
モーションコントロール事業部
営業部 販売推進課
山田 浩二
TEL: 04-2962-5470 FAX: 04-2962-6138