グリーンプロダクツ

製品開発での取り組み

当社では、製品のライフサイクル全体での環境負荷削減の取り組みを加速しています。
製品の省エネ化、省資源・資源循環化、化学物質の適正管理の取組みを「資材調達」、「製造・販売」のみならず「製品使用」、「再生・廃棄時」に徹底しています。
製品開発段階では、製品アセスメント規定を定め、環境配慮設計が行われていることを検証し、一定の水準が満たされないものは、製品化できない仕組みにしています。また、LCA(ライフサイクルアセスメント)を導入したことで、製品ライフサイクル各段階の環境影響を見える化し、課題の明確化とその対策効果の検証が可能になりました。これらの仕組みを活用し、製品ライフサイクル全体で環境負荷をさらに低減していきます。

気候変動抑制など地球環境改善に貢献する「グリーンプロダクツ」

お客さまの生産性・省エネ性を飛躍的に向上させ、世の中の環境負荷を低減するために、グリーンプロダクツ認定制度を導入しています。
製品による環境貢献度を「地球温暖化防止」・「省資源・リサイクル」・「化学物質適正管理」の3つの視点で点数評価し、一定の基準を満たす製品をグリーンプロダクツ、業界最高水準の環境性能を発揮する製品をスーパーグリーンプロダクツとして認定しています。

気候変動抑制など地球環境改善に貢献する「グリーンプロダクツ」

2023年度は、5製品を認定し、累計41製品の認定となりました。
スーパーグリーンプロダクツ認定製品は、省エネ大賞を受賞するなど、外部からの高い評価も得ています。

スーパーグリーンプロダクツ

2023年度主なスーパーグリーンプロダクツ認定製品
製品名 製品の外観 製品の特長と環境配慮ポイント
greenproducts

ロボット
HC30PL

HC30PL 人と同じ作業スペースで重量物のハンドリングが可能な人協働パレタイジングロボット
・設備の省スペース化を実現
・可搬質量30kg
greenproducts

ロボット
MPO40

MPO40 自動車内板塗装ラインを最適化する塗装用オープナーロボット
①設置方法:”壁掛け”に対応
②省スペース、高密度配置が可能
③コンパクトブース対応により対環境性向上とランニングコスト削減に貢献
greenproducts

ロボット
MPO10L

MPO10L 塗装ブースから走行装置を無くす塗装用オープナーロボット
①走行装置が無くなり全体重量が軽量化
②走行装置によるダウンフローの阻害を排除
・塗料ミスト散乱改善
・塗着効率改善
③干渉回避による省ブース化
greenproducts

パワーコンディショナ
Enewell-SOL P3A 25kW

Enewell-SOL P3A 25kW 自家消費・オンサイトPPAに有効な機能・構造のパワーコンディショナ
・トランス不要で初期費用を最小化
・設置面積、重量をスリム化
・外部ファンのない密閉構造によりメンテナンスフリー・重塩害対応
・自家消費制御機能を内蔵
・漏れ電流抑制機能を内蔵
greenproducts

YRMコントローラ

YRMコントローラ i3-Mechatronicsを具現化する新コンセプトコントローラ
・1つのコントローラでセル(複数の装置およびロボット)全体を最適に制御
・データ基準で装置やロボットを最適に制御

省資源に配慮した製品の開発

マトリクスコンバータU1000は、開発段階から省資源性・リサイクル性・環境保全性・安全性・省エネ性向上を目的として開発した次世代ドライブ製品です。設置面積を65%減、配線を70%減に改善できました。

  • dummy_ph

化学物質の適正管理

セミナー会場(日経カンファレンスホール)

当社は、国際電気標準IEC62474に準拠した化学物質情報の伝達スキーム「chemSHERPA」を2017年度に導入し、製品含有化学物質管理に活用しています。
2019年3月には日経ESG社主催の「よくわかるchemSHERPA導入企業事例セミナー」に参加し、chemSHERPA運用の工夫など当社事例を紹介しました。

2021年度は、中国拠点の安川グループ社員に対して、製品含入化学物質管理の実践教育を実施しました。
世界の化学物質に関する規制や要求事項の変化に適切に対応するため、各部門のチェック項目を明確にし、実務担当者のスキルアップを行いました。 今後もこのような教育活動を継続し、製品含有化学物質管理体制を強化していきます。
化学物質に関する規制や要求事項の変化に適切に対応するため、各部門の役割を全員と共有しました。今後もこのような教育活動を継続し、製品含有化学物質管理体制を強化していきます。

化学物質の適正管理

当社製品による環境貢献の事例

(1)電源回生と高調波対策機器内蔵による環境貢献

従来の電源回生設備構成のインバータ+コンバータ接続時では高調波対策部品(入力用ACリアクトル,高調波フィルタ用リアクトル・コンデンサ)が必要でした。これらの部品を使用するには多くの配線や大きな制御盤が必要であり、またこの対策部品によるエネルギーロスも発生していました。
当社はこの問題を解決するために、電源回生に必要な回路をすべて搭載した次世代モータドライブ、マトリックスコンバータU1000を開発、製品化しました。これにより電源回生による省エネだけでなく、高調波対策部品不要により省配線と省スペース化が実現でき大幅な省資源化に、また高調波対策部品で発生していたエネルギーロスがなくなるため省エネにも貢献します。
マトリックスコンバータU1000は、電源回生+省資源+エネルギーロス低減で優れた環境性能を発揮します。

(2)水処理用電気システム

地球環境問題がクローズアップされる中で、水の重要性はますます高まりつつあります。
上水道は、高度化する社会の中でライフラインとしての責任を求められ、下水道は浸水防除、公衆衛生の向上、公共用水域の水質保全を使命とされてきました。近年では、これらに加えて省エネルギーの追求、施設の有効利用、人口減少など広範囲にわたる課題を抱えています。
当社は、ますます多様化するニーズにお応えするため、次世代を見据えた広い発想と現場ベースの細やかな視点で、信頼性の高い水処理用電気システムをご提供しています。

  • ・高度な運転管理、維持管理をサポートする 監視制御システム
  • ・データ収集・解析・予測の精度向上に貢献する 運転管理支援システム
  • ・監視・予測をもとに市街地の速やかな雨水排除に貢献する 雨水排水処理システム
    • 水処理用電気システム

      広域に点在する上下水道施設の監視

 

  • 水処理プラントのシステム構成
  • 下水処理施設

  • 監視室

PAGE TOP