当社では、製品のライフサイクル全体での環境負荷削減の取り組みを加速しています。
製品の省エネ化、省資源・資源循環化、化学物質の適正管理の取組みを「資材調達」、「製造・販売」のみならず「製品使用」、「再生・廃棄時」に徹底しています。
製品開発段階では、製品アセスメント規定を定め、環境配慮設計が行われていることを検証し、一定の水準が満たされないものは、製品化できない仕組みにしています。また、LCA(ライフサイクルアセスメント)を導入したことで、製品ライフサイクル各段階の環境影響を見える化し、課題の明確化とその対策効果の検証が可能になりました。これらの仕組みを活用し、製品ライフサイクル全体で環境負荷をさらに低減していきます。
お客さまの生産性・省エネ性を飛躍的に向上させ、世の中の環境負荷を低減するために、グリーンプロダクツ認定制度を導入しています。
製品による環境貢献度を「地球温暖化防止」・「省資源・リサイクル」・「化学物質適正管理」の3つの視点で点数評価し、一定の基準を満たす製品をグリーンプロダクツ、業界最高水準の環境性能を発揮する製品をスーパーグリーンプロダクツとして認定しています。
2023年度は、5製品を認定し、累計41製品の認定となりました。
スーパーグリーンプロダクツ認定製品は、省エネ大賞を受賞するなど、外部からの高い評価も得ています。
マトリクスコンバータU1000は、開発段階から省資源性・リサイクル性・環境保全性・安全性・省エネ性向上を目的として開発した次世代ドライブ製品です。設置面積を65%減、配線を70%減に改善できました。
セミナー会場(日経カンファレンスホール)
当社は、国際電気標準IEC62474に準拠した化学物質情報の伝達スキーム「chemSHERPA」を2017年度に導入し、製品含有化学物質管理に活用しています。
2019年3月には日経ESG社主催の「よくわかるchemSHERPA導入企業事例セミナー」に参加し、chemSHERPA運用の工夫など当社事例を紹介しました。
2021年度は、中国拠点の安川グループ社員に対して、製品含入化学物質管理の実践教育を実施しました。
世界の化学物質に関する規制や要求事項の変化に適切に対応するため、各部門のチェック項目を明確にし、実務担当者のスキルアップを行いました。
今後もこのような教育活動を継続し、製品含有化学物質管理体制を強化していきます。
化学物質に関する規制や要求事項の変化に適切に対応するため、各部門の役割を全員と共有しました。今後もこのような教育活動を継続し、製品含有化学物質管理体制を強化していきます。
従来の電源回生設備構成のインバータ+コンバータ接続時では高調波対策部品(入力用ACリアクトル,高調波フィルタ用リアクトル・コンデンサ)が必要でした。これらの部品を使用するには多くの配線や大きな制御盤が必要であり、またこの対策部品によるエネルギーロスも発生していました。
当社はこの問題を解決するために、電源回生に必要な回路をすべて搭載した次世代モータドライブ、マトリックスコンバータU1000を開発、製品化しました。これにより電源回生による省エネだけでなく、高調波対策部品不要により省配線と省スペース化が実現でき大幅な省資源化に、また高調波対策部品で発生していたエネルギーロスがなくなるため省エネにも貢献します。
マトリックスコンバータU1000は、電源回生+省資源+エネルギーロス低減で優れた環境性能を発揮します。
地球環境問題がクローズアップされる中で、水の重要性はますます高まりつつあります。
上水道は、高度化する社会の中でライフラインとしての責任を求められ、下水道は浸水防除、公衆衛生の向上、公共用水域の水質保全を使命とされてきました。近年では、これらに加えて省エネルギーの追求、施設の有効利用、人口減少など広範囲にわたる課題を抱えています。
当社は、ますます多様化するニーズにお応えするため、次世代を見据えた広い発想と現場ベースの細やかな視点で、信頼性の高い水処理用電気システムをご提供しています。
広域に点在する上下水道施設の監視
下水処理施設
監視室