新製品2005年11月9日
株式会社安川電機(取締役社長 利島 康司)は、垂直多関節型産業用ロボットMOTOMAN(モートマン)の製品ラインアップに、新たに開発した可搬質量5kg以下の小形ロボットシリーズを加え、2005年11月21日から販売を開始します。また、本製品は2005国際ロボット展*1での展示・実演を予定しています。 |
MOTOMAN-HP3と周辺装置 |
1.製品化のねらい 小物・軽量物の搬送用途に最適化した小形ロボットシリーズを加え、MOTOMANの適用用途を広げます。小形ロボットのシリーズ展開では、コンパクトボディにクラス最大級のリーチ(最大到達半径701mm)を誇る3kg可搬の標準ロボットをベ-スに、稼動範囲を広げた広範囲タイプ (標準タイプ比48%アップ)、動作速度を上げた高速タイプ(標準タイプ比40%アップ)、 可搬質量を上げた重可搬タイプ(標準タイプ比67%アップ)を準備しました。また、組み合わされるロボットコントローラは小形ロボット専用の超コンパクト新コントローラを開発、当社比1/10以下の小型化と84%減の軽量化を行っています。 |
2.主な特長
(1) |
シリーズ展開の充実 |
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コンパクトなボディにクラストップの最大リーチ(最大到達半径701mm)を誇る可搬質量3kgの標準タイプ | ||
広範囲タイプロボット:MOTOMAN-HP3L | ||
標準タイプロボットの最大リーチをさらに伸ばし(最大到達半径859mm)最大稼動面積拡大(水平方向48%拡大)を行った広範囲タイプ | ||
高速タイプロボット:MOTOMAN-HP3XF | ||
標準タイプロボットの最高速度アップや加速時間短縮を行い、より機敏な動作を可能にした(特定動作パタ-ンにて40%アップ)高速タイプ | ||
重可搬タイプロボット:MOTOMAN-HP5 | ||
標準タイプロボットをベ-スに、可搬質量を5kg(67%アップ)に上げた 重可搬タイプ | ||
・レイアウトの自由度を拡大(シリーズ全機種共通) | ||
ロボットが小形・軽量であることから、一般的な床置きだけでなく、壁掛け(90度方向設置)や天つり(180度方向設置=上下逆設置)状態での設置も可能な設計としています。さらに食品分野など生産設備の水洗いが必要な用途には、オプションで防水仕様も準備しています。多くの場面に適用できるよう高い設置自由度を持たせました。 | ||
・アーム内配管が可能 |
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ロボットアーム先端に取り付けられる治工具への電線やエア配管をアーム内へ収納できる ようにしています。(0.2mm2電線16本+内径4mmのエアチューブ2本)自在に動くロボットへの配線・配管ルート確保に煩わされることがありません。 | ||
(2) |
新コントローラNXC100 |
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小形ロボットシリーズ専用設計により外形寸法(突起部含まず)は幅485mm・高さ183mm・奥行き300mmとなり、容積26.6L(当社比1/10以下の小型化)、質量16kg(当社比84%減の軽量化)を実現しています。また設置方向も横置き、縦置きの両方に対応しています。 |
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・使いやすさ、わかりやすさの工夫 |
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ロボットの動作プログラム入力や保守を行うプログラミングペンダントは、タッチ機能付き 6.5インチカラー液晶を採用し、多くの情報をわかりやすく表示したり、操作は画面上の絵に触れることで行えるなど操作性を向上しました。また、顧客側でも表示画面上に独自のボタンを追加できるプログラマブルインターフェース機能を搭載しており、外部の操作用スイッチ機能を取り込むことでシステムの簡素化やコストダウンに貢献します。 |
3.主な用途 ・携帯電話、パソコン関連、家電機器の組み立て・搬送 4.販売計画 (1)販売開始 2005年11月21日 |
【文中語句説明】
*1:2005国際ロボット展 | |
来たる11月30日(水)~12月3日(土)に東京国際展示場(東京ビッグサイト・有明)で開催される世界最大の産業用ロボットの展示会。当社も毎回参加しており、今回も最大級の展示スペースで出展予定です。 |
[お問い合わせ先] |
株式会社 安川電機 |
ロボティクスオートメーション事業部 |
事業企画部 |
課長補佐 安高 博之(アタカ ヒロユキ) |
Tel.(093)645-7703 |
Fax.(093)631-8140 |