お知らせ2004年7月28日
株式会社安川電機(取締役社長 利島 康司)は、サーボドライブ(サーボモータ及び制御装置)のリーディングカンパニーとして1984年8月にACサーボドライブを市場に投入して以来、ACサーボモータ累計出荷台数が2004年6月に400万台を達成いたしました。 |
「Σ-IIIシリーズ」 |
1.ACサーボモータ累計出荷台数400万台突破
1984年にACサーボの市場投入から累計100万台達成の1993年までに9年、累計200万台達成の1998年までに5年、累計300万台達成の2002年までに3年、そして今回累計400万台を突破までには2年とACサーボモータの出荷は急激に伸びてきております。 |
2.サーボ市場の拡大
サーボが市場に投入された頃は繊維機械、工作機械、ロボット、食品・包装機械、印刷機械など限られた市場で使用されてきました。その後その性能に着目され半導体製造装置、電子部品実装機で広く一般的に使われるようになっています。また、通常のサーボドライブでは難しいとされていた大きな力が必要なプレス関連、射出成形機などの用途にも高精度かつ省エネのご要求から、ACサーボドライブ搭載マシンが加速度的に増えています。例としてサーボ駆動式プレス機は、エネルギー需給構造改革投資促進税制(エネ革税制)の対象になっています。 このようにACサーボドライブは、今までとは違う新しい分野での使用も増えており、さらに、省配線、機器の情報管理を目的としたネットワーク対応機種の需要が増えています。今後もますますサーボ市場は拡大するものと予想されます。 |
3.ACサーボの進化
安川電機は、ACサーボドライブ市場において、常に革新的な商品を送り出し、機械の持つ潜在能力をフルに発揮させ、「機械の価値」を大きく高める道具として、お客様にご満足いただける製品を供給してまいりました。 1992年9月、世界に先駆け、小さい、速い、やさしいをコンセプトに、当時の常識を打ち破った小形、高頻度、高精度位置決め、容易に扱えるサーボとして「Σシリーズ」を市場に投入致しました。 このほかACサーボの応用として、2000年には新たな駆動方式の変化を先取りしたリニアΣシリーズ(リニア駆動方式用ACサーボドライブ)、2001年にはダイレクトドライブΣシリーズ(ダイレクト駆動方式用ACサーボドライブ)、2003年には高精度・薄形リニアスライダ「Σ-Trac-μ」をリリースしました。これら従来の回転機としての形状とは異なるものも大きく発展していまなす。 出力3Wから55kWまでの幅広い品揃えと、アジア、中国、アメリカ、ヨーロッパでの最適地生産、グローバルで充実したサービス網、海外安全規格への対応などで、市場での評価も高く、多くのお客様にご愛用いただいております。環境にやさしい鉛フリー対応も実施してまいります。そして、これからもより新しい価値を継続的に生み出し、更に市場が拡大するようご満足いただける商品を提供してまいります。 |
【参考】
「Σ-IIIシリーズ」の特長
1.高速で正確な位置決めを実現 | ||
最高回転速度6000min-1、周波数特性600Hzや、高分解能17bitエンコーダ、偏差ゼロ技術により、整定時間短縮、位置決め精度の向上を実現しました。 | ||
2.小形化を実現 | ||
サーボモータは同サイズで1.5倍の出力(当社従来比)を、サーボパックは体積25%ダウン(当社従来比)を実現し、小形化・省スペース化に貢献いたします。 | ||
3.容易なチューニング | ||
従来Σシリーズの使いやすさを継承するとともに、ネットワーク経由での調整・診断・メンテナンスを可能とし、ワンパラメータチューニング(※)の新機能を追加、立上げ調整時間短縮、使いやすさの向上、優れたメンテナンス性を提供いたします。 ※ 1つのパラメータ設定のみで、複数のパラメータ設定をダイヤル感覚で、最適にかつ短時間に行う機能 |
【資料1】
Σシリーズ製品の変遷と出荷累計400万台の推移 |
【資料2】
Σシリーズ製品群の位置付け(機能・容量関連図) |
[お問い合わせ先] |
株式会社 安川電機 |
モーションコントロール事業部事業企画部事業推進チーム |
須藤 勇人 |
Tel.(04)2962-7915 |
Fax.(04)2962-6138 |