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産業用ロボット工場の生産能力30%増強

お知らせ2004年9月2日

 株式会社安川電機(取締役社長 利島 康司)は、好調に推移する産業用ロボット“MOTOMANモートマン)”の受注状況に対応するため、同製品の生産能力強化を目的とし、工場再編と合わせた設備投資を行います。主な投資内容として、機械加工ライン新設と加工マシン新規導入を実施します。
 今回の設備投資により、現在当社が取り組んでいる業務改革を加速させ、市場変動に強い高収益事業への転換を図ります。

1.当社ロボット事業の状況

 (1) 受注状況
 既存機種に加え、2003年7月より順次市場投入しております新形ロボットの受注も好調で、特に当社の得意としているアーク溶接・スポット溶接・液晶基板搬送用途でのロボット受注は極めて好調に推移しています。すでに2003年度第3四半期から2004年度第1四半期までの実績は、前年同期比約150%であり、現在の当社生産設備は、協力工場を含めフル稼働の状態となっています。
 (2) 今後の戦略
 当社の産業用ロボットは、駆動部品であるサーボモータやサーボドライバ、またロボットコントローラも自社製品で構成されており、高い内製率が特長の一つです。当社はロボット事業の他、モーションコントロール事業等をコア事業としており、2003年度には新サーボモータを採用した新形マニピュレータとモーションコントロール技術を駆使した新形コントローラを市場投入しました。モーションコントロール事業の中心製品であるサーボモータやサーボドライブを使用した総合製品としてロボット事業を展開しています。ロボットの生産拡大は、多くの当社製品の生産拡大に直結し、業績を押し上げる効果があります。

2.生産能力増強の狙い

 これまでに当社は、全社的な生産体制の合理化・再編の一環として、ロボット工場の八幡西事業所*1地区への統合・増強を行ってきました。今回の生産能力増強では、ロボットの機械加工部品を重要部品と位置付け、加工能力の強化を重点的に行います。協力工場を含めたロボット生産体制全体での対応を行い、内外双方の生産能力増強を図ります。

3.投資の計画と内容

 計画としては、2004年度中に既存の投資を含め総額15億円前後を、生産設備の再編・強化を目的に投資します。この投資でロボット生産能力1500台/月体制(月産生産能力30%アップ)を整えます。方法として現在の機械加工工場とは別に新たに機械加工工場を当社中間工場*2に新設します。新設する機械加工工場には、FMS*3機械加工ラインを構築し、マシニングセンターも約10台追加導入することで、部品供給能力の強化・効率化を行います。
 将来的には、早期にロボット生産能力2000台/月体制を確立し、受注拡大に対応する計画です。

【文中用語説明】

*1 八幡西事業所
  ロボット生産の主力工場
所在地:福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2-1
*2 中間工場
  ロボット分工場(主に鋳物製造)
所在地:福岡県中間市上底井野319-4
*3 FMS(Flexible Manufacturing System)
  多品種少量生産の生産性を高めるために作業内容に柔軟性を持たせ、1つの生産設備や1つの生産ラインで、複数の製品を生産することが可能な仕組み。

 

[お問い合わせ先]
株式会社 安川電機
ロボティクスオートメーション事業部
事業企画部課長 林田直人(ハヤシダナオト)
Tel.(093)645-7703
Fax.(093)631-8140

 

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