新製品2010年5月25日
株式会社安川電機(取締役社長 津田 純嗣)は、業界最高性能を誇るACサーボドライブ“Σ-V(シグマ・ファイブ)シリーズ”にセーフティ機能を備えたオプションモジュール(セーフティモジュール)を新たにラインナップしました。アナログ/パルス入力、およびMECHATROLINK-II形のサーボドライバと組合わせて、回転型ACサーボモータやリニアモータの安全機能を簡単に実現できます。2010年5月21日から販売を開始しました。
近年、機械類に対する安全への要求が高まり国際規格が次々に制定され、安全構築の考え方がグローバルに統一されてきました。
これらの規格にΣ-Vはいち早く対応し、2007年4月の発売開始時、国内メーカで初めてサーボにセーフティ機能(EN954 category 3 Stop category 0)を標準品に内蔵しました。
今回、さらにACサーボドライブ用として日本国内メーカで初めて国際規格IEC61800-5-2のSafe Torque Off(STO)、Safe Stop1(SS1)、Safe Stop2(SS2)、Safely Limited Speed(SLS)の4つの機能を取り込んだセーフティモジュールを開発いたしました。これにより、サーボパックの基本性能をそのまま継承し、機械システムに最適の安全設計をすることができます。
(1)ACサーボドライブ用として日本国内メーカで初めて国際規格IEC61800-5-2のSTO機能、SS1機能、SS2機能、SLS機能に対応します。
機能安全規格で定義されている4つの機能を搭載することにより、機械使用時のリスク低減をし、機械可動部の危険な動作から人を保護します。
(2)安全機能を2つ搭載し、それぞれ個別に安全機能を割り付けることができます。また、パラメータにより監視時間などの変更ができます。
セーフティモジュールは、同じ機能を持つ安全機能を2つ搭載しています。それぞれ個別に安全機能を割り付ける事ができます。入力信号の状態により、あらかじめ設定された機能を実行します。また、監視時間、監視移動量、監視速度などのパラメータを持っており、用途によって設定の変更が簡単にできます。
(3)サーボパックと一体化することで、小形化を実現し、シンプルなシステム構成が可能となります。
アナログ/パルス入力形、MECHATROLINK-II形、および指令オプション取付形のΣ―Vサーボパックにオプションモジュールとして取り付けができシンプルな構成が可能です。
自動車関連市場、金属加工市場
欧州向け装置など
(1)販売開始 2010年5月21日
(2)販売計画 5000台/年
(3)販売価格
(200V入力電源、モータ、サーボパック、セーフティモジュール込み)
SGMJV-01 100W:220,000円
SGMJV-08 750W:370,000円
(400V入力電源、モータ、サーボパック、セーフティモジュール込み)
SGMGV-03 300W:420,000円
SGMGV-44 4.4kW:950,000円
以下の規格を取得しています。
【語句説明】
*1:STO機能(Safe Torque Off)
IEC61800-5-2 で定義されている安全機能の一つ。モータへの電力供給を遮断する安全機能。
*2:SS1機能(Safe Stop 1)
IEC61800-5-2 で定義されている安全機能の一つ。モータの減速を開始し、規定時間後に STO を実行する安全機能。
*3:SS2機能(Safe Stop 2)
IEC61800-5-2 で定義されている安全機能の一つ。モータの減速を開始し、規定時間後に 停止位置から一定量以上、モータを逸脱させない安全機能。
*4:SLS機能(Safely Limited Speed)
IEC61800-5-2 で定義されている安全機能の一つ。モータが規定速度を超えないようにする安全機能。
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株式会社安川電機 モーションコントロール事業部
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