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エレベータ専用マトリクスコンバータU1000Lを販売開始
- 「高調波対策」も「電源回生」もこれ1台で実現 -

新製品2017年6月7日

 株式会社安川電機(代表取締役社長 小笠原 浩)は、中高速エレベータや高調波対策が必要な エレベータ向けにマトリクスコンバータU1000Lを商品化し、2017年5月より受注開始しましたので、お知らせいたします。

  • https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2017/06/U1000.jpg

    マトリクスコンバータU1000L

1. 製品化のねらい

 近年、節電による省エネの重要性がクローズアップされ、エネルギーの有効利用に対する意識が世界的にいっそう高まっている中、インバータを用いたモータの可変速ドライブは、省エネ効果の大きさから広く普及しています。しかし、インバータの原理に起因する電源高調波の抑制や回生電力の有効利用が課題となっています。

 当社はそれらを抜本的に解決したマトリクスコンバータU100020144月に製品化しました。このたび、そのシリーズとして、エレベータ用途に特化したU1000Lを市場投入します。マトリクスコンバータ技術により、電源高調波の抑制、電源回生に必要であったコンバータや高調波フィルタなどの周辺機器が不要となり、制御盤の小型化を実現します。また、エレベータ用途で求められる停電時の救出運転(UPS・バッテリー電源対応)や振動抑制機能により、安心・安全で快適な乗り心地を実現します。

2.主な特長

  (1)高調波抑制(K5=0)により制御盤の小型化を実現

入力電源が商用電源とほぼ同様な正弦波となり、電流歪み5%以下*1を実現します。      高調波対策のための電源回生コンバータや高調波フィルタなどの周辺機器が不要になり、制御盤の小型化を実現します。[コンバータや周辺機器が不要になることで、設置面積約50%小型化(400V 45kWの場合)]

 

  (2)電源回生によりさらなる省エネを実現

 制動(ブレーキ)抵抗器などで捨てていた回生エネルギーを無駄なく再利用するこ        とで、エレベータの省エネ化を実現します。(制動抵抗器方式と比べ約50%の省エネ)

 

  (3)停電時も安心・安全

 停電時はバッテリーまたはUPSの電源に切り替え、救出運転が可能です。 (UPS、バッテリーに対応*2

 

  *1:最⼤出⼒電圧は出力電圧制限モードの設定で変わります。詳細はご照会ください。

  *2:UPS電源を用いた救出運転対応は、準備中です。詳細はご照会ください。

3.販売計画

   ・製品容量ラインアップ

     3相200V      7.555kW : 9機種

     3相400V     15110kW : 10機種

   ・受注開始: 2017年5

   ・販売価格: オープン価格

 

  【お問い合わせ先】

  株式会社安川電機

  インバータ事業部

  営業推進部 販売促進課

  時安 秀彰

  TEL: 0930-25-2548 

  FAX: 0930-25-3431

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