新製品2021年10月28日
株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:小笠原 浩)は、人協働ロボットMOTOMAN-HCシリーズで好評をいただいているタブレット型のプログラミングペンダント「スマートペンダント」を、小型垂直多関節ロボット4種(MotoMINI、MOTOMAN-GP4、GP7、GP8)に適用し、「スマートシリーズ」として10月29日より提供を開始します。
スマートフォンのように直感的なロボット操作が可能になることで、初めてロボットを導入されるお客さまでも、容易に導入できるロボットシステムを提供します。
スマートペンダント
「スマートシリーズ」のラインアップ
生産年齢人口の減少により深刻化する労働力不足を背景に、さまざまな業種でロボットを活用した自動化による生産性向上や省力化・効率化が進められています。こうした中、初めてロボットを導入されるお客さまにとって、従来のプログラミングペンダントは操作が複雑で習得に時間がかかることがロボット導入の障壁の一つとなっていました。そこで、人協働ロボットMOTOMAN-HCシリーズで好評をいただいているタブレット型のプログラミングペンダント「スマートペンダント」を、小物ハンドリングなどの用途に最適な小型垂直多関節ロボットにも適用させて「スマートシリーズ」として提供を開始します。直感的なロボット操作が可能になることで、初めてロボットを導入されるお客さまでも容易に導入することが可能です。
(1)大画面による分かりやすい表示
従来のプログラミングペンダントの画面が5.7インチなのに対し、スマートペンダントは10.1インチの大型タッチパネル式液晶画面を採用しており、分かりやすい表示を提供します。物理的な操作キーも必要最低限のものに限定し、ほとんどの操作キーは必要なタイミングで画面上に表示されます。そのため、操作するべきキーに迷うことなく直感的な操作が可能です。
画面表示の一例
(2)見たままの方向にロボットを動かせる「スマートモード」
スマートペンダントにはロボットを操作者から見たままの方向へ素直に動かすことのできる「スマートモード」を搭載しています。従来のプログラミングペンダントでロボットを操作する場合には、常にロボットの座標系と操作キーの向きを意識しながら押すキーを選ばなければなりませんでしたが、「スマートモード」では、スマートペンダントの操作キーの向きとロボットの動く方向が常に同じになりますので、座標系を意識することなく、ロボットを操作することが可能です。
スマートモードでの動作(ロボットのイラストは人協働ロボットです)
(3)理解しやすいロボット言語
ロボット言語は短く省略された形態ではなく、見れば意味が理解できる単語として準備しています。そのためロボット言語をあらかじめ覚えておかなくても、ティーチングやプログラミングをしながら習得が可能です。またロボット言語は、従来のMOTOMANシリーズで採用しているロボット言語にも切り替えて使用することができます。
スマートシリーズでのロボット言語例
(4)初心者用のガイダンス・ヘルプ表示機能
初心者向けのガイダンス・ヘルプ表示機能を搭載しています。
メインメニューはいつでも表示可能で、すべての画面にアクセスできますので必要な画面の表示に迷うことがありません。また、画面の随所に機能の説明を表示するアイコンが配置されており、画面操作の理解度を向上します。
ガイダンス・ヘルプ表示機能
(5)YRC1000microとYRC1000の二つのコントローラに対応
ロボットコントローラは小型軽量のYRC1000microと密閉型構造のYRC1000の2種類から設置する環境に合わせて選択することが可能です。
・小物ワークの搬送・組立て
・検査・試験工程
(1)販売時期 2021年10月29日(金)
(2)販売価格 オープン価格
【お問い合わせ先】
株式会社 安川電機
ロボット事業部 事業企画部 営業推進課
坂本 雅宏
TEL:093-645-7703