新着情報

アルミ材の摩擦撹拌接合へ適用可能なロボットMOTOMAN-GG250を販売開始
― 高剛性化により接合のほか切削加工も高精度で対応可能に ―

新製品2024年10月8日

 株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:小川 昌寛)は、当社として新たにアルミ材の摩擦撹拌接合※(Friction Stir Welding 以下「FSW」)への適用が可能なロボットMOTOMAN-GG250(可搬質量250kg、最大リーチ2711mm)を2024年10月8日(火)より販売開始します。本製品はFSW以外の切削加工用途への適用も可能です。

  • https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2024/10/241008_GG250_1-7.png

    MOTOMAN-GG250

1.製品化のねらい

 現在、自動車業界ではハイブリッド車(HEV)や電気自動車(BEV)の市場浸透に伴い、燃費効率を向上させるため、車体を軽量化する動きが活発になっています。そのため、車体フレームや構造部品等に使用される素材は、アルミ、マグネシウム合金、炭素繊維強化プラスチック(CERP)など、多様化が進んでいます。そのようなトレンドにおける比較的新しい接合方法として、熱変形が小さい、強度低下が小さい、異なる金属同士の接合が可能、消耗品が少なくランニングコストや環境負荷が小さい等、多数の利点を持つFSWが注目されています。一方でFSWは接合に大きな加圧力を必要とするため、ロボットにFSW装置を持たせて接合を行う場合は、加圧時のロボット自体のたわみに起因した接合品質の低下が課題となっていました。

 

 そこで当社は、FSWに適用できるロボットとして、MOTOMAN-GG250を製品化しました。本製品は高剛性化に加えて高精度化も実現しており、FSW以外にも切削加工用途(穴あけ、面加工、バリ取りなど)や位置決め用途など、従来はロボットの適用が困難だった領域でも活用が可能です。

2.主な特長

(1)高剛性
 剛性を高めた機構設計により、従来の同等ロボットと比較して外力印加時の位置ずれを大幅に低減しました。

 

(2)高精度
 新制御技術の適用により、従来の大型ロボットに対して繰り返し精度と軌跡精度を向上しました。さらに絶対精度補正機能と組み合わせることで、絶対精度の向上も可能です。

 

(3)広い作業範囲を実現するロングリーチ
 最大リーチ2711mmにより大物ワークの接合・加工への対応が可能です。

3.主な用途

FSW用途

・穴あけ、フライス加工、バリ取りなどの切削加工用途

・高精度位置決め用途

4.販売計画

(1)販売時期  2024108日(火)

(2)販売価格  オープン価格

 

 【お問い合わせ先】

株式会社 安川電機 

ロボット事業部 事業企画部 製品管理課

安高 博之

TEL:093-645-7703

 

※摩擦撹拌接合(Friction Stir Welding):突起のある円筒状のツールを回転、同時に強い力で押し付けて接合部に貫入させ、摩擦熱で母材を軟化させて練り混ぜることで、複数の部材を一体化する接合方法

  • https://www.yaskawa.co.jp/wp-content/uploads/2024/10/241008_GG250_2-1.png

PAGE TOP