新製品2020年4月7日
株式会社安川電機(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:小笠原 浩)は、多用途適用型ロボットMOTOMAN-GPシリーズの新たなラインアップとして、MOTOMAN-GP300R(可搬質量300kg 最大リーチ3220mm)を販売開始します。
MOTOMAN-GP300R
近年、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、燃料電池車(FCV)など環境に優しいエコカーの開発が世界規模で進められており、それに伴い自動車製造ラインの構成も大きく変化しつつあります。特に、自動車のボディー製造工程では、低燃費性能の向上や走行距離の伸長の実現に向けた車体軽量化のために、アルミニウムやハイテン(高張力鋼板)など従来の鋼材とは異なる新しい素材が採用され始めています。また、衝突安全性能の向上を目的とした自動車ボディーの構造変革も合わせて進められており、そうした自動車ボディーの組立工程では、従来にも増してライン長の短縮による省スペース化や工程統合による高付加価値ラインの構築が求められています。
このようなニーズに応えるため、多用途適用型ロボットの新たなラインアップとして棚置型のMOTOMAN-GP300Rを開発しました。このラインアップ強化により、お客さまの高付加価値を追求した次世代の生産ライン構築に貢献します。
また、世界各地で異なる電圧や安全規格にも対応できるロボットコントローラYRC1000との組合せで、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出します。
(1)棚置型によるスペースの有効活用
可搬質量300kg、最大リーチ3220mmの棚置型ロボットです。設置面に対して下方に広い動作領域を有しており、対象ワークに対して上方からハンドリングするような工程に最適です。また、床面のロボット設置スペースが不要なため、床置型のロボットと組み合わせた高密度なロボットレイアウトが可能となり、コンパクトで生産性の高い製造ライン構築に貢献します。
(2) 手首軸の耐荷重強化による適用領域拡大
手首軸の許容モーメントおよび許容慣性モーメント(イナーシャ)をクラス最高水準に強化しています。自動車ボディー組立工程での部品ハンドリング用ジグの大型化への対応や把持部分から重心までの距離が長いワークの搬送工程などへの適用が可能となり、より多彩な生産設備構築に貢献します。
(3)軽量化による設備コストの軽減
平行リンク構造の採用により、従来同等機種に比べロボット本体を軽量化しています。
棚置型ロボット設置に伴う設備構築の簡素化やロボット更新案件での既存設備活用なども可能となり、設備コストの軽減に貢献します。
自動車ボディー部品搬送、マシン間搬送、ジグ搬送など
(1)販売時期 2020年4月7日(火)
(2)販売価格 オープン価格
【お問い合わせ先】
株式会社 安川電機
ロボット事業部 事業企画部 営業推進課
宇郷 徳昭
TEL:093-645-7703
FAX:093-645-7802