当社は、創立100周年にあたる2015年、私たちを取り巻く環境の劇的な変化をチャンスとして捉え、将来に向けた経営の方向性を示す2025年ビジョンを掲げました。
「Respect Life」「Empower Innovation」「Deliver Result」を目指す姿とし、「工場自動化/最適化」と「メカトロニクス応用領域」を事業領域として設定しました。
「工場自動化/最適化」では、i3-Mechatronics※を軸とした産業自動化革命の実現を目指して、メカトロニクス技術とICT技術の融合により新しい自動化ソリューションを提供します。また、コア事業である産業用ロボットとモーションコントロール分野におけるグローバルシェアNo.1を追求します。
「メカトロニクス応用領域」では、メカトロニクス技術が応用できる分野を探索・実証しながら、事業化を見極めていきます。特に、以下の領域の事業化に注力します。
・Energy Saving | 省エネ機器による電力消費量の削減 |
・Food & Agri | 食品生産・農業分野の自動化を促進 |
・Clean Power | 創・蓄・活エネ事業の確立 |
・Humatronics | 医療・福祉市場の開拓加速 |
※ i3-Mechatronics: 新たな産業自動化革命の実現に対する安川のソリューションコンセプト
安川電機は1915年の創業以来、 「電動機(モータ)とその応用」を事業領域に定め、 その製品・技術により時代の先端産業を支えてきました。
現在、世界の多くの設備がモータで動いており、世界の消費電力の約50%※がモータであるといわれています。炭坑用モータからスタートした当社は創業以来100年以上にわたり、モータ技術を応用した製品を作り続け、世界の発展とともに歩み続けてきました。
当社のコア技術は「モーション制御」・「ロボット技術」・「パワー変換」。メカの動きを精緻に制御する探求から生まれたこれらの技術と製品は、世界中のものづくりの品質と効率の向上に、日々貢献しています。これからも、技術の進化を続け、新たなソリューションで世界の発展に貢献していきます。
※参考 一般社団法人日本電機工業会「トップランナーモータ」
創業初期の工場
(1919年)
創業初期の工場内部
(1919年)
ミナーシャモータ
(1958年)
国内初全電気式産業用ロボット
(1977年)
世界初 ベクトル制御インバータ
(1979年)
当社のコア技術は「モーション制御」・「ロボット技術」・「パワー変換」。
これらのコア技術から生まれた「ACサーボ」「インバータ」「産業用ロボット」、3つの世界最高レベルの性能・シェアを誇る製品を武器に、グローバルに事業を展開しています。
お客様の機械装置、すなわち「メカニズム(Mechanism)」と当社の電機品、すなわち「エレクトロニクス(Electronics)」を融合し、より高い機能を発揮することをコンセプトに、当社は1960年代後半に「メカトロニクス(Mechatronics)」という概念を世界に先駆けて提唱しました。
メカトロニクスの概念が急速に普及する中、当社は「世界初」にこだわりながら、機械やものづくりを進化させる革新的な製品を次々と開発してきました。その姿勢はこれからも受け継がれていきます。
北九州市黒崎の本社事業所をリニューアルし、2015年6月にロボット村としてオープンしました。
ロボット村は、「本社棟」「ロボット工場」「安川テクノロジーセンタ」「安川電機みらい館」「安川電機歴史館」「厚生棟」「YASKAWAの森」で構成されています。
ロボット村は、“100のエコ”の取り組みにより、CO2排出量の約半減を達成しました。その活動が評価され、平成27年度省エネ大賞の省エネ事例部門で省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。
当社は、ロボット村を通してものづくりの楽しさ・すごさを発信し、より地域に根ざした皆様に親しまれる企業となることを目指し活動してまいります。
お客様や学校・研究機関、地域の方々に、ものづくりの魅力、そしてロボットの最新技術などを発信する展示・体感・学習施設です。ものづくりの楽しさやすごさ、そして最新のロボット技術を伝えます。
第1工場では小型の産業用ロボット、第2工場ではクリーンロボットを製造しています。(福岡県中間市の中間第3工場では中・大型の産業用ロボットを製造しています)
安川電機のものづくりの原点となるモータの受注第一号機(1917年)や国内初の全電気式産業用ロボット「MOTOMAN-L10」の受注第一号機(1977年)などの製品や、創業者を含め草創期を支えた安川家の軌跡を紹介しています。